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No.1038 ≪続けて、続けて、続け通す≫-2018.11.6

No.1038 ≪続けて、続けて、続け通す≫-2018.11.6 目加田博史

 

先週のメールマガジンで先祖の数え方に間違いがあり、ご指摘くださいました。ありがとうございます。訂正させていただきます。「先祖をさかのぼれば、3代で8名、10代で1,024名、20代で1,048,576名、30代で1,073,741,824名と増えてゆきます」にご訂正ください。

さて、今週も、良いトップの共通項の一部をご紹介します。
良いトップは憎まれない。人をその気にさせて育てるのがとても上手です。私の師匠の田辺昇一氏は「トップは平凡な人を非凡にする」と説きました。松下幸之助氏が側近の後藤清一氏を叱った時のエピソードは有名です。ある労務問題で後藤氏が無断で独断専行した時、幸之助氏は手にしていた火箸が曲がるほど烈火のごとく叱った。話が終わったのは夜中の12時過ぎ。後藤氏が帰ろうとして部屋を出ると、幸之助氏の采配で秘書課長が待機していて自宅まで送ってくれた。後藤氏の奥様には「今日、さんざん叱ったので自殺でもしよったら困るので優しくしたってや」と伝え、翌朝一番に自宅に電話して、「後藤君、どうや」と機嫌の良い声をかけたそうです。この時、後藤氏はこの人についてゆこうと決めたそうです。
ややもすると、部下が大きな失態をした時に、叱りはするが、フォローしないトップがおられます。叱るときは全力で叱るが、フォローは叱る以上に全力ですることが大事だと思います。良いトップは、どんなに叱っても憎まれない。人の心をわしずかみにするのがとても上手です。

良いトップは継続力がすごい。一度決めたら、とことん継続します。鍵山秀三郎氏も何かの格言を引用して「10年、偉大なり。20年、恐るべし。30年、歴史になる。」と継続の重要性を説いておられます。
もう30年以上の長きにわたって毎年、社員全員で海外旅行をやっておられるトップ。四半期ごとに賞与と決算賞与の年5回の賞与を支給しておられるトップ。全得意先を年2回訪問して情報交換しておられるトップ。ホテル等で全社員参加の経営計画発表会を開催しておられるトップ。もちろん、早朝のトイレ掃除や付近のゴミ拾いを継続されているトップはたくさんおられます。ある社長は、「継続力の無いお方とは、付き合わない」とはっきりおっしゃいます。
一方、もう40年前に私が禁煙を宣言した時、「タバコは吸い続けるものだ。禁煙するなんて意志の弱いことでどうするか」と本気で叱られたことがありましたが、良くないことはスパッとやめるのも、良いトップに共通しています。いわゆる「(良い意味での)朝礼暮改」です。トップが「やるぞー!」とこぶしを上げて意気込んで始めたものを、幹部が「社長、やめましょう」とは言いにくいものです。トップが口にしたことは、トップしか打ち消せないものです。だから、良くないとわかれば、気持ち良いぐらい、「すまん。私が間違っていた。やめる!」と言えるのです。

良いトップは陰徳積善の人です。中国の古典「易経」に「積善の家には必ず余慶有あり。積不善の家には必ず余殃有り」とあります。善を積む行いの家は子孫に喜ばしいことが起きるが、善を積まない家は子孫に災難が襲ってくるものだという意味です。ここで、私の勝手な思いを付け加えれば、易経には書いていませんが、善を積むときに、陰徳という条件をつけてほしいことです。人が見ていようがいまいが関係なく、できる行動が陰徳積善です。災害があった時、すぐに駆けつけ、人知れず、土砂さらえをする広島の尾畠春夫さんのように。中国の古典の「陰隲録」(袁了凡著)には、様々な陰徳積善事例が掲載されていますので、興味のある方は是非手に取ってください。私が担当している後継者塾「経営志行塾」では、「陰隲録」を学んで、具体的に善行を習慣化する「功過格三千条」というチェックリストを作成して実践しています。実践効果はてきめんです。

良いトップは受け切る。会社経営をしていると様々な声がかかってきます。団体の役員をしてほしい。通り会の会長になってほしい。役所の審議会の委員になってほしい。そのほとんどがボランティアです。委員とか幹事の間は良いですが、会長や理事長になると、なかなか大変です。地域の行事だけでなく全国組織の行事も入ってきます。自分で営業戦略的に「○○団体の会長になる」ために立候補する人もおられますが、たいてい、うまくゆきません、人は良く見ています。「この難局を乗り切れるのはAさんしかいない。Aさんにお願いしよう」と言って頼まれた役割を、「ハイ、喜んで!」と受け切る。ほんとうに立派だと思います。私などは、できない理由を並び立てて逃げ回るときが多いですが、どのような役割をいただいても「ハイ、喜んで!」と受け切るトップは人がついてきます。また、そういうトップは社業に負担をかけないようにちゃんと両立しておられます。

良いトップは勉強熱心。人は上になればなるほど、勉強しないといけないのに、逆に勉強から遠ざかってしまうものです。会社に入れば学校の時以上に勉強しないと役に立たないのに、勉強をやめてしまう。管理職になれば部下の指導育成をしないといけないので今まで以上に自分を磨かないといけないのに、磨くことをやめてしまう。トップに立てば、社員及び社員の家族、会社の関係先、地域社会、国家のお役にたたねばならないので、寝る真も惜しんで勉強しなければ足りないはずなのに、にぎやかな夜の脂粉にまみれて別の勉強をしてしまう。いずれも、人生に不都合が生じてしまう事態になりかねません。
私は講演する側にいたので、聞く訓練ができていませんでした。講演や講義を聞くのがとても苦痛でした。聞く姿勢ができていなかったのです。今でこそ、どんなテーマでも、誰の話でも、何時間でも楽しく集中して聞けますが、一頃はひどいものでした。
しかし、良いトップは、勉強熱心で、中でも、「修己治人」の勉強を行っています。

良いトップの良い習慣は「続けて、続けて、続け通す」ことです。そうすることで、幸運が声かけあって団体で押しかけてくること間違いなしです。

 
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